キャッシュフロー計算書とは?
今日は「キャッシュフロー計算書」について学びます。
キャッシュフロー計算書とは、「会社のお金の流れを表すもの」です。
どのようにお金を手に入れて、どのように使ったかが分かります。
■営業キャッシュフローとは?
営業キャッシュフローとは、「本業でどれだけお金を稼いだか?」を表すものです。
上記の「けいたのタピオカ屋」を例にすると、『本業であるタピオカを作ってどれだけ売上を上げれたか』を表しています。
■投資キャッシュフローとは?
投資キャッシュフローとは、「事業拡大の為にどれだけ投資にお金を使ったか?」を表すものです。
上記の「けいたのタピオカ屋」を例にすると、『事業拡大の為に新しい機械を買ったなど、必要な設備にいくら投資したのか?』を表しています。
■財務キャッシュフローとは?
財務キャッシュフローとは「銀行からいくらお金を借りたのか?返済にいくら使ったのか?など、資金調達活動が分かる」ようになるものです。
「借入でどれだけお金が増えたのか」「返済でどれだけお金が減ったのか」が分かります。
キャッシュフロー計算書の読み方
キャッシュフロー計算書は、損益計算書のように前年比率などで比べても意味がありません。
大事な事は各区分の符号が「+」なのか「−」なのかに着目しましょう。
そして、必ずしも「+」が良いとは限りません。え?どうゆうこと?と思う方もいると思うので、下記で詳しく説明します。
キャッシュフローの組み合わせ
キャッシュフローの組み合わせで「良い会社」か「悪い会社」か判断できるようになります。
- 営業CFが「+」
- 投資CFが「−」
- 財務CFが「−」
この場合、
営業CFがプラスということは『本業でお金がたくさん入ってきており、』
投資CFがマイナスということは『そのお金で新しい投資として支出があり、』
財務CFがマイナスということは『借金の返済にも回せれている』
ということになるので、安定した会社ということになります。
また、
- 営業CFが「+」
- 投資CFが「−」
- 財務CFが「+」
この場合、
営業CFがプラスということは『本業でお金がたくさん入ってきており、』
投資CFがマイナスということは『そのお金で新しい投資として支出があり、』
財務CFがプラスということは『今あるお金じゃ足りないので銀行から借入をしている』
ということになるので、積極的に投資を考えている会社ということになります。
続いて、
- 営業CFが「−」
- 投資CFが「−」
- 財務CFが「+」
この場合、
営業CFがマイナスということは『本業でお金が稼げておらず、』
投資CFがマイナスということは『新しい投資としての支出があり、』
財務CFがマイナスということは『お金が足りないので銀行から借入をしている』
ということになるので、まだまだ軌道に乗っていないベンチャーなどに多いこれからの会社ということになります。
そして、一番最悪なパターンの会社が、
- 営業CFが「−」
- 投資のCFが「+」
- 財務CFが「+ or −」
この場合、
営業CFがマイナスということは『本業でお金が稼げておらず、』
投資CFがプラスということは『新しい投資をせず、今ある設備を売るなどして補填しており、』
財務CFがプラス or マイナスということは『お金が足りないので銀行から借入をしている or その設備を売ったお金などで借金を返済している』
ということになるので、なんとか資金繰りをしているいっぱいいっぱいの会社ということになります。
キャッシュフローの合計値で分かるものは
「営業キャッシュフロー」と「投資キャッシュフロー」を足すことによって、現在キャッシュとしてどれだけ余力があるかが分かります。
営業キャッシュフローが「+」で投資キャッシュフローが「−」とし、営業キャッシュフロー分で投資キャッシュフロー分を補填できていて、それでも残ったお金があれば、その残ったお金を「フリーキャッシュフロー」と呼びます。もし借金があったとしても、フリーキャッシュフローは本業稼ぎで投資した後のキャッシュなので、返済に充てても大丈夫です。
以上、キャッシュフロー計算書についてでした。今後もお金の勉強はまだまだ続きます。
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