FOMC、ECB理事会、日銀金融政策決定会合(ファンダメンタルズ分析)

FOMCってなに?

FOMCは、Federal Open Market Committeeの略で、アメリカ合衆国の『連邦公開市場委員会』のことです。これはアメリカの中央銀行「FRB」が年に8回開催する会合のことで、アメリカの金融政策を決める会議です。

ドル絡みの通貨ペアに大きく影響

FOMCが金融緩和を発表⇒「ドル安・株高」になりやすい。
FOMCが金融引き締めを発表⇒「ドル高・株安」になりやすい。

仕組みは前回の「金融緩和と金融引き締めによる通貨と株価の関連性(ファンダメンタルズ分析)」と同じ構造ですね。

ECB理事会とは?

ECB理事会は、FOMCの欧州バージョンです。これはECB(欧州中央銀行)が開催する会合のことで、欧州の金融政策を決める会議です。ユーロドルに強く影響します。
FOMCの次に注目度が高い金融政策発表会議なので重要です。

ユーロドルに強く影響

ECB理事会が金融緩和を発表⇒「ユーロ安・株高」になりやすい。
ECB理事会が金融引き締めを発表⇒「ユーロ高・株安」になりやすい。

日銀金融政策決定会合とは?

日銀金融政策決定会合は、FOMCの日本バージョンです。これは日銀が開催する会合のことで、日本の金融政策を決める会議です。円絡みの通貨ペアに強く影響します。
ぶっちゃけ影響力のある経済指標ではありません。発表時間は決まっておらず、大体昼前後、総裁の会見のみ15:30〜となります。

日銀が金融緩和を発表⇒「円安・株高」になりやすい。
日銀が金融引き締めを発表⇒「円高・株安」になりやすい。

アメリカ、欧州、日本それぞれの金融政策を決める会議について説明しました。
次回は米雇用統計について書いていこうと思います。それではまた。

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金融緩和と金融引き締めによる通貨と株価の関連性(ファンダメンタルズ分析)

金融緩和には3種類ある。

不景気になったら『金融緩和』

前回、利下げ・利上げについて学びましたが、今回は不景気時の対応策「金融緩和」3種類について書いていきます。

おさらい。利下げについて

各銀行は、銀行の銀行である「日銀」にお金を預けることで金利をもらえますが、日銀が「利下げ」を行うともらえる金利が少なくなるので、各銀行は企業にお金を貸し出したほうがより金利を稼げるようになります。企業はお金をたくさん借りれるので、設備投資など充実させることができ、より売上を上げられる機会を得られるので「株高」になります。
そして各銀行が貸し出したお金が世の中に多く出回ることになるので、「通貨安」になります。

量的緩和とは?

中央銀行(日銀)が民間の銀行から国債を買い取ること=買いオペ

利下げを行ってもいまいち効果が得られない…そんな時、中央銀行は「量的緩和」の切り札を使います。これは民間の銀行が持っている国債を買い取り、お金の流通量を増やす方法です。これによって利下げにプラスしてお金の流通量を増やせば、「通貨安」「株高」方向に持っていくことができます。これを「買いオペ」とも呼びます。

マイナス金利とは?

中央銀行に預けることによってマイナスとなる。だったら企業に貸し出そうとなり、通貨安・株高方向に向かう。

普通、預けていれば金利分お金がもらえるはずが、マイナス金利となると「預金料」という形でお金が取られてしまうので民間の銀行は中央銀行にお金を預けなくなります。なので企業にお金を貸し出して利益を得る方法を取らざるをえず、「通貨安」「株高」が進みます。

逆に「金融引き締め」とは?

おさらい。利上げについて

好景気になると景気を抑制する必要が出てくるので、金融引き締めで対応します。まずは「利上げ」です。
各銀行は、銀行の銀行である「日銀」にお金を預けることで金利をもらえますが、日銀が「利上げ」を行うともらえる金利が多くなるので、各銀行はわざわざ企業にお金を貸し出さなくとも、より金利を稼げるようになります。企業はお金をあまり借りられなくなるので、設備投資など充実させることができなくなり、売上を上げられる機会が減り「株安」になります。
そして各銀行が日銀にお金を預けてしまうので世の中に出回るお金が少なくなり、「通貨高」になります。

売りオペとは?

中央銀行である日銀が民間の各銀行に国債を売り、お金を日銀に渡す。そうすることで世の中の通貨を減らし、通貨高・株安に向かわせる。

経済が加熱し過ぎた場合、日銀はブレーキをかけるために「売りオペ」(日銀が国債を売るから売りオペ)を行います。これは民間の銀行に国債を売り、お金の流通量を減らす方法です。これによって利上げにプラスしてお金の流通量を減らせば、「通貨高」「株安」方向に持っていくことができます。これを「売りオペ」と呼びます。

経済サイクルについて

不景気には利下げ、好景気で加熱し過ぎを防ぐには利上げ

経済サイクルが分かると、国の打ち出す金融政策がなんとなく分かります。
不況になったら金利を下げ、とにかく世の中にお金を多くばらまく。好景気になったら金利を上げ、世の中のお金の量を減らす。この基礎を覚えておきましょう。

次回はFOMCやECB理事会、日銀金融政策決定会合について書きます。

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ハードウェアウォレット『Ledger Nano S』で暗号資産を安全に守る(アカウント作成〜入出庫編)

前回に続いて、『Ledger Nano S』の使い方、アカウント作成〜入出庫編です。前回はLedger Liveのインストールまででしたが、今回で入庫まで書いていこうと思います。

まずはポートフォリオのページから「Add account」でアカウントを新しく作成します。
クリプトアセットでは「Bitcoin(BTC)」を選択、「続行」を選びます。
機器との接続画面になりますので、端末側で「左右ボタン同時押し」をして同期します。
公式サイトにはsegwit、nantive segwitの記載がなく、segwitのみだったので調べてみました。

ビットコインアドレスの種類

  • Legacy(レガシー)
  • Segwit(セグウィット)
  • Native Segwit(ネイティブセグウィット)

の3種類があります。下記で違いを説明します。

Legacy(レガシー)

アドレスの始めの数字が「1」のもの。
古いタイプのアドレス形式。
手数料が最も高い。
Ledger Liveでは新たに追加することができないので省略。

Segwit(セグウィット)

アドレスの始めの数字が「3」のもの。
手数料は割安。

Native Segwit(ネイティブセグウィット)

アドレスの始めが「bc1」のもの。
最新のアドレスの為、対応していないウォレットやサービスもあり。
手数料は最も安い。

というわけで、SegwitとNative Segwit両方を導入。

Segwitは万能、Native Segwitは新しくて手数料安いけど対応していないところもあるデメリットあり、Legacyはそもそも古いのでLedger Liveで使えない、という結論になりました。SegwitとNative Segwit両方を導入し、アカウントの追加をします。

これでアカウントの追加完了です。「閉じる」を押して次に進みます。
左側のメニュー「受信」をクリックすると、上記画面のようになります。
ここで入金アカウント「Bitcoin 1(Segwit)」を選びました。
(※DMM bitcoinがNative Segwitに対応しているか分からなかった為)
赤枠のアドレスをコピーしておきます。端末にも同じアドレスが表示されていることを確認できたら、「左右ボタン同時押し」します。
アドレスが確立されました。

DMM Bitcoinから出庫、Ledger Liveに入庫

DMM Bitcoinにログインします。
左メニューの「出金・出庫」から「BTC出庫」をクリック。
「追加/一覧」をクリックし、新しい出庫先を選べるようにします。この画像では既に出庫先がありますが、別で新しく作ってみます。
出庫先が分かりやすいように、ニックネームを付けます。
その後、Ledger Liveからコピペした出庫先アドレスを貼付け、
SMS認証のコードを発行し、数値を入力、登録します。
新しく出庫先アドレスができました。そのアドレスを選択し、出庫数を決め、もう一度SMS認証します。(初回は数を少なくしてちゃんと入庫できるか確認したほうが安全です。今回は0.01BTCのみ出庫します)
出庫手続きが完了しました。Ledger Liveに入庫されているか確認します。
2日ほど掛かりましたが無事0.01BTCの入庫を確認できました。

今後『Ledger Nano S』について詳しく聞きたい方は私まで聞いて下さい。

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金利の利上げ・利下げが通貨や株式に与える影響の仕組み(ファンダメンタルズ分析)

現在、日本では銀行に預けていても金利はほとんど付かない。

国債とか金利とか言葉は聞いたことあるけど

預けたらお金が増えたりする?くらいのイメージでなんか良く分からないって人は多いと思うので、自分の備忘録としながら分かりやすく説明します。

国債とは?

国債とは「国の借金」です。例えば上の画像で言えば、『日本』が『アメリカ』にお金を貸し、アメリカは『国債』というものを発行します。その後日本は一定期間後に国債を償還し、利子付きでお金を返してもらいます。アメリカはすぐに財源としてお金を使えますし、日本は一定期間後、返ってきた金額+利子でお金が多くなって返ってくるのでラッキー!といった形になります。

前提として日銀と銀行の関係性は

日本銀行は銀行の銀行。銀行が持っているお金を日銀に預けることで利子がもらえます。
例えばM銀行が日銀に100万円預けたとします。もし金利が1%だとしたら、翌年1万円もらえて101万円になります。その1万円を企業に金利10%で貸し出した場合、返ってくる時には1万1000円になります。銀行はこうやって利益を上げていることが前提となります。

不景気到来。もし日銀が「利下げ」すると

分かりやすく不景気から見ていきましょう。日本が不景気になると、日銀は「利下げ」を行います。これは言わば各銀行が日銀にお金を預けても、金利がほぼもらえない形になります。銀行は日銀に預けるメリットがないので、お金を企業に貸し出すようになります。そうすることで企業はより設備投資などにお金が使えるようになって、景気が良く(=会社がうまくいき株高に)なります。そして世の中にたくさんお金が出回るので、通貨の価値が下がり、「通貨安」になります。これを金融緩和といいます。

景気回復からのインフレ。「利上げ」でバブル防ぐ

金融緩和が功を奏し、徐々に景気が良くなり物価が上がってきました。コーラが1本100円で飲めていたのに、気づけば1本1000円になってしまっていました。これに歯止めをかけるため、お金の量を減らさなければいけません。

日銀は「利上げ」を行います。そうすると、今まで各銀行は企業にお金を貸していたのを止め始めます。リスクが少なく、金利も高いとなれば安全にお金を守れる日銀に預けておいたほうが得になります。そうすることで世の中に出回るお金の量が減り、企業は湯水のごとくお金を使えなくなるので「株安」になります。通貨の価値は上がり「通貨高」になります。

次回はそれでも金融緩和がうまく行かなかった場合の「買いオペ」「マイナス金利」、金融引き締め時の「売りオペ」を話します。

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ハードウェアウォレット『Ledger Nano S』で暗号資産を安全に守る(設定&インストール編)

コロナの影響で、暗号資産が再注目されようとしています。

今まで販売所にそのまま預けていた暗号資産ですが、いろいろ考えた結果、より安全な形で管理をしたいと思い、最も安全な管理方法である「ハードウェアウォレットでの管理」ができる『Ledger Nano S』を購入しました。

シリアル番号も付いていて、オーナー登録もできます。

設定の手順は公式サイトに書いてあるのですが、自分的につまづいた部分もあったので、自分なりに分かりやすく備忘録として残します。

やることは大きく分けて2つ

  • Ledger Nano S端末の設定
  • Ledger Liveアプリのインストール、設定

どちらもぼちぼち時間がかかったので、しっかり書いてきます。

まずはLedger Nano S端末の設定

近未来的なフォルムでカッコいい。パッと見はUSBメモリに見えます。

ボタンは上部に付いている2つしかないので、「左」「右」「左右同時押し」で大体進めていく感じになります。

付属のケーブルでPC(mac book pro)と『Ledger Nano S』を接続します。「Press both buttons to begin」と出てくるので、『左右両方のボタンを同時押し』します。
「Configure as new device?(新規デバイスとして設定しますか?)」と聞かれるので、『右ボタン』を押します。(チェックマークが右側に付いているので、右側のボタンを押せば次へ、左は×が書いてあるので左のボタンを押せば一つ前の画面に戻る、という感じです。ここは感覚的に分かる人が多いと思うのでぼちぼち省いていきます)

大事なポイント:PINコード(暗証番号)の設定

PINコードを設定します。4桁〜8桁までの数字で設定できます。今後よく使うので忘れないようにして下さい。

入れました。OKなら「左右同時押し」で次に進みます。
次は「リカバリーフレーズ」の書留です。リカバリーフレーズは24個のキーワードから成り立ちます。もし暗証番号を忘れてしまった時、このリカバリーフレーズで解除することができます。
こんな感じのキーワードが24個出てくるので、付属の「MY RECOVERY PHRASE 紙シート」に手書きで記載しておくと良いです。
リカバリーフレーズを確認するというテストが出されます。3問ほど、「○番のリカバリーフレーズは何でしょう?」という質問が出されますので答えましょう。正解すれば次に進めます。
質問をクリアすると端末の設定が整います。
完了です。次にLedger Liveアプリの設定をしましょう。

Ledger Liveアプリのインストール&設定

まず、Ledgerの公式サイト(英語)「https://www.ledger.com/ledger-live/」にアクセスします。

トップページの「Download」をクリック。

私はMacを使っているので、「Mac」を選びました。WindowsやLinuxの方はそれぞれのOSを選びます。
インストールアプリがダウンロードされたので、これをダブルクリックしインストールします。
無事インストールできました。アプリを立ち上げます。
アプリを立ち上げるとこのような画面になるので、「Get started」を押します。
「Set up as new device」(新しい端末にセットアップ)を選びます。
Ledger Nano S』を選びます。
先程端末側で設定したPINコードを入力する必要がでてきそうですね。とりあえず、この画面は説明の画面なので「Continue」を押します。
端末の設定時にリカバリーフレーズを書き留めしたので、これも「Continue」を押します。
チェックリストです。「PINコードは自分で設定しましたか?⇒YES」「リカバリーフレーズは自分でメモりましたか?⇒YES」「正規品ちゃんと買った?⇒Check now」を押します。
PCと繋いでいる端末側にPINコードを求められるので、コードを打ち込みます。
PINコードを入力すると、「Continue」から次に進めます。
Ledger Liveのパスワードを設定します。(PINコードとは別です)
これで設定完了です!Ledger Liveにログインします。
規約事項みたいなのが出てきます。暗号資産はしっかり勉強してないとあかんよ、Ledger側はその辺り責任負わんよ的なことが書かれています。「Confirm」で次に進みます。

Ledger Liveの日本語化

右上の歯車(Settings)から「Experimental features」をクリックし、「Translation testing」をONにします。
「General」から「Language」を「日本語」にすると、全て日本語になります。

ファームウェアのアップデート

ファームウェアの最新バージョンがあるようなので、最新版にアップデートしておきます。
ちょっと手間取ったところ。PCと端末をケーブルで繋ぎ、ファームウェアアップデートを開始します。「Follow device update instructions」が表示されたらUSBケーブルを外します。その後、「デバイスの左ボタンを押しっぱなしにしてから再接続」すれば「Bootloader」が表示され次に進めます。ここ、公式サイト見ながらやってても「左ボタンを押しながら」的な風に書かれてて何度やってもできなかったので、私と同じようにつまづいた人は参考にして下さい。
↑google翻訳に頼ったが、「繋いでから左ボタンを押す」形だとうまく行かなかった。。

コインアプリのインストール

私はBTCのみ管理したいので、BTCのみインストールしました。
自分の『Ledger Nano S』でBTCを管理できるようになった。

長くなったので、次は販売所から出庫し、このハードウェアウォレットに入庫させる方法を解説していきます。ではまた。

●私が今回購入したハードウェアウォレット
Ledger Nano S

▼参考にさせて頂いたYouTube、サイト様