俺みたいなアホでも分かるように噛み砕いた損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)の話:その1

会社を立ててもう4年になりますが、経理に任せっぱなしで決算書もちゃんと読めないのはマズいと感じ、1から学んでいくことにしました。

後で読み返しても分かるように、マジで小学生でも分かるレベルで噛み砕いて残しておこうと思います。ではスタート。

難しい言葉で言うから分からなくなる。単純に「成績表」だと思えばいい。

あなたは「タピオカのお店」を経営しています。ブームに乗っかり、お店も順調です。

ここで2つの成績表があなたに届きます。一つは「損益計算書(PL)」「貸借対照表(BS)」。PLとかBSとか英語が並ぶと訳分からなくなるので、『(PL)プルッと損益』『(BS)ブスと貸借』と勝手にゴロを付けて覚えました。

プルッと損益計算書(PL)とは?

損益計算書(PL)は『1年間の年間成績表』みたいなもので、期間内にどのくらい利益が出たのかを測るものでしたね。細かく見ていきましょう。

売上高

タピオカ屋の店長であるあなたは、非常に優秀。たくさんのタピオカドリンクを販売して売上を100万円手に入れました。⇒売上高

売上高売上原価=売上総利益

でもタピオカドリンクはタダでは作れません。本場台湾から仕入れてきたタピオカの素、オシャレなロゴ入りの透明カップなどで原価が掛かります。原価として20万円かかっていました。売上高100万−売上原価20万=80万円が「売上総利益」となります。

売上総利益販管費=営業利益

自分一人でタピオカドリンクを抱えて、路上で売るなら販管費は掛からないのかもしれませんが、インスタ映えしそうな外観のお店を借りたり、アルバイトを雇えば当然支出が生まれます。それを販管費と呼びます。お店の家賃が10万円、アルバイトに10万円で合計20万円販管費が掛かりました。売上総利益80万−販管費20万=60万円が「営業利益」となります。

営業利益+(営業外収益営業外費用)=経常利益

実はお店を立ち上げるにあたり、銀行からお金を借り入れていました。なのでお金を毎月返していっています。もちろん借り入れには利息が掛かります。「営業=この場合タピオカドリンクを売ること」とは直接的に関係のない支払いを『営業外費用』といいます。

また、インスタ映えしそうと聞きつけたモデル事務所がタレントの撮影を店内で行いたいということで、場所を貸し出しました。これもタピオカドリンクを売るという営業とは直接的に関係のない利益なので、これを『営業外収益』といいます。

『営業外費』である毎月の利息が3万円、『営業外収益』である場所貸出の利益が1万円でした。営業利益60万−営業外費3万+営業外収益1万=58万円が「経常利益」となります。

経常利益+(特別利益特別損失)=税引前当期純利益

ある日突然、ドリンクを入れる機械が壊れてしまいました。ドリンクの機械は50万で購入し、1年で10万円ずつ5年かけて減価償却する予定でしたが、4年目で壊れたので残り10万円分の損となりました。これを『特別損失』といいます。また、タピオカデリバリー用に購入した25万円バイク(1年で5万ずつ5年かけて減価償却)を2年使って売ったところ、20万円で売れました(25万円−2年の減価償却10万円=15万円の価値のものが20万円で売れたので、5万円の利益)。これを『特別利益』といいます。

『特別損失』であるドリンクの機械の減価償却の残り(固定資産除却損)が10万円、『特別利益』であるバイク売却が5万円でした。経常利益58万−特別損失10万+特別利益5万=53万円が「税引前当期純利益」となります。

税引前当期純利益法人税=当期純利益

日本国内でお店を開いているので、もちろん税金を払わないといけません。税金に支払う額が25万円でした。税引前当期純利益53万−法人税25万=28万円が「当期純利益」となります。

手元に残ったお金は…?

当期純利益が実際1年間の間で手元に残ったお金です。これがマイナスだったら「どの段階でお金を使いすぎているか」を洗い出し、改革していく必要があると分かります。このタピオカ屋は順調そうですね。

上記の例は支払った額などの数値は適当に入れているのでツッコミどころがあるかもしれませんが、とりあえず大枠はこのような形で覚えると覚えやすいなと思い書いてみました。

お金の勉強は義務教育でほぼ学べない日本。気づいた今からでも勉強していく必要があると感じています。「その2:貸借対照表について」も随時時間を見つけて更新していきます。

さて、そんなみんな大好きタピオカドリンクですが、もっとタピオカを摂取したくなる曲を良ければ聴いて下さい。ビバラッシュで「タピってチマチョゴリ」。

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